既存の分光光度計と組み合わせてストップトフロー測定が可能に

• 既存の紫外可視分光光度計や蛍光光度計にストップトフロー測定機能を追加
• デジタル温度ディスプレイを搭載したサンプル温度調整機構
• 8ミリ秒の優れたデッドタイムで200s-1を超える反応速度を測定可能
• ガス圧駆動アクセサリーを準備

概要

RX2000は高性能ストップトフロー測定アクセサリーです。既存の紫外可視分光光度計や蛍光光度計、円二色性分散計と組み合わせることで、マニュアル操作で行う場合と比べて1000倍以上速い反応を測定することが可能になります。RX2000のデッドタイムは8ミリ秒と非常に短いことから、200s^-1以上の一次反応速度に対応します。

ストップトフロー測定アクセサリーRX2000は使い易さ、頑丈さ、信頼性に加え、最新のストップトフローデザインが採用されていることから、同じタイプのデバイスの中で最も完成度の高い装置と言えます。ひとつのアクションで、2種類の溶液の混合、反応セルへの送液、送液の停止と同時にトリガー信号の送信という操作を行ないます。2つの光路長を選択することができるマイクロボリューム・セルは、最新のシリカ融合技術を用いて製造されており、最も高い光学効率を実現しています。全ての流路の表面は、生体適合性があり、化学的に不活性な材質です。また、活性の高い化学薬品から機器を守るために、RX2000を構成する部品の材質は慎重に選ばれています。更に、全ての流路およびドライブシリンジは恒温槽内に配置されていることから、サンプル温度を正確に制御することが可能です。

主な特徴および利点

• 短いデッドタイム：RX2000のデッドタイムは8ミリ秒であり、200s^-1を超える一次反応速度を測定することが可能。
• 温度制御：RX2000はドライブシリンジを含めた流路全体を温度制御可能な独自構造を採用しています。信頼性の高い温度制御が可能なだけでなく、嫌気実験を行う際に、サンプル全体から酸素を高レベルに遮断することを補助するという利点があります。
• 耐化学薬品材質：RX2000構成部品の材質は、活性の高い化学薬品による破損を防ぐために、非常に慎重に選定されています。
• 広対応温度範囲：独自仕様のシールを採用した高性能シリンジを使用していることから、非常に幅広い温度範囲で信頼性の高い動作を実現。
• 非対称混合対応：ドライブシリンジは簡単に交換可能な構造であり、1:1から1:10までの混合比で非対称混合が可能。
• ユニバーサルな互換性：1cmセルに対応した全ての分光光度計に、工具を使うことなく短時間で取り付け可能。
• 優れた省サンプル性能：初回の充填ボリュームはわずか260μL／シリンジです（標準の60cmアンビリカルチューブ使用時）。そして、1ショットに必要なサンプル量はわずか120μL／シリンジです。アンビリカルチューブの長さはご注文時に指定していただくことも可能です。
• ドライブボリューム調整機構：1ショットに必要なドライブボリュームは、ストップブロック機構の位置を変更することで調整することが可能です。この柔軟な調整機構は、非対称混合を行うときや、流路から気泡を取り除く際などに非常に重要になります。
• 外装付きアンビリカルチューブ：長さ60cmのアンビリカルチューブはダメージを防ぐために外装されています。それにより、反応セルを分光光度計に取り付ける際にアンビリカルケーブルを急角度で曲げた場合でも、温度制御用循環水の流れが妨げられません。
• トリガー：RX2000は、TTL、オープンコレクターおよびスイッチコンタクトといった、一般的な仕様の3種類のトリガー信号を出力することができます。このトリガー信号出力インターフェースは、標準の5ピンDINソケットです。
• デジタル温度ディスプレイ：この標準装備の内蔵機構により、反応セルの温度を表示させることが可能です。
• Pro-Dataソフトウェア対応：RX2000はChirascan用Pro-Dataソフトウェアを用いてデータ解析を行うことが可能です。

主な仕様

ストップトフロー測定アクセサリーRX2000には、様々な拡張アクセサリーが用意されています。