極低温単軸透過ひずみセル CS200Tシリーズ
CS200Tシリーズは、実験室ベース、シンクロトロンまたはその他のビームラインにおいて、透過モード(回折または散乱)で測定しながら、大きな単軸負荷をサンプルに加え、ひずみを測定することができます。CS200Tシリーズは2インチボア内に収まるように設計されているため、広範な商用およびカスタムメイドのクライオスタットや真空チャンバーに対応しています。
概要
- CS200Tの透過穴は上下の90°アクセスコーンが確保されています。
- 変位センサーを内蔵
- 小さな設置面積(直径49mm)
- 真空対応かつ1K未満および高磁場環境下でも動作します。
- 透過穴があることにより、X線回折や中性子散乱などのビームライン技術と互換性があります。
仕様
CS200T | CS220T | ||
---|---|---|---|
寸法 | 直径 | 49±0.2 mm | 68±0.2 mm |
高さ(サンプルボルトを含む) | 14.2±1 mm | 14.2±1 mm | |
重量 | 55 g | 65 g | |
ゼロ荷重で加えられた変位(±10%) | 最大変位@300K | ±19µm(+20~+120V) | ±36µm(+20~+120V) |
最大変位@4K | ±11µm(+200~+200V) | ±21µm(+200~+200V) | |
動作条件 | 動作温度 | 300mK未満から325K | 300mK未満から325K |
磁場 | 0Tから>30T | 0Tから>30T | |
フィードバックセンサー | 感度 | <10nm(ブリッジに依存) | <10nm(ブリッジに依存) |
初期電気容量 | 1-3 pF | 1-3 pF | |
電源 | 2チャンネルバイポーラ電源(±200V) | RP100 | RP100 |
アプリケーション
透過および回折測定
電磁放射線や粒子のビームがサンプルを通過する必要があるプローブ技術はたくさんあります。
クリーンなシグナルを取得するには、ビームがデバイスの金属部品を通過せずに、サンプルのみを通過することが重要です。CS200Tは、ビームが妨げられることなく進むことができるように、セルの背面に大きな90°のアクセスコーンがあります。
必要機器
最善の結果を得るために、以下に示す機器をご準備いただくことを推奨しています。
- Razorbill Instruments社製電源RP100はCS200Tだけでなく、他のストレスセルおよびひずみセルと互換性があります。この電源は低ノイズの4象限シンク/ソース電圧(±200V)を出力可能です。
- フィードバックセンサーを使用するためには、およそ3pFの電気容量を検出する必要があります。高品質で低コストなキャパシタンスブリッジの選択肢としてKeysight社製E4980AL(20Hz-300kHz)があります。
- クライオスタットまたは真空チャンバーへの適切な配線およびフィードスルー。
SC200Tには、セルを駆動するための4本の高電圧線と、センサー用の2本の同軸ケーブルが必要です。Razorbill Instruments社では、さまざまな市販のクライオスタットに適切なケーブルやフィードスルーを取り付けるためのキットを提供しています。詳細についてはお問い合わせください。
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CS200Tシリーズのデータシートやサンプル取付ガイドをご用意しています。お気軽にお問い合わせください。