どの引張圧縮セルが適していますか?
Razorbill Instruments社製単軸圧力セルは、サンプルに応力やひずみを加えることで材料の電気特性を「調節」することを可能にする極低温対応の研究ツールです。
Razorbill Instruments社は、主に2つのタイプの製品を提供しています。ひとつはサンプルに加えられる変位(ひずみ)を測定するCSシリーズで、もうひとつは、より高性能でサンプルに加えられる荷重(応力)を測定するFCシリーズです。最小のセルであるCS100およびFC100は、直径1インチのマグネットボア用に設計されています(Quantum Design社製PPMSなど)。
CSシリーズには、クライオスタット内部の利用可能なサンプルスペースに大きさに応じて、パフォーマンスの異なる複数のモデルがあります。さらに、XRDおよびその他の散乱または透過測定用に設計された、セル背面にサンプルアクセスコーンを組み込んだCS200Tシリーズがあります。
測定対象:応力 vs ひずみ
ひずみセルであるCSシリーズとストレスセルであるFCシリーズの主な違いは、測定されるパラメーターに関係しています。CSシリーズには、サンプルと並列に変位センサーが備えられており、加えられた変位、つまり"ひずみ"を測定しますが、FCシリーズには、サンプルと直列に荷重センサーが備えられており、加えられた荷重、つまり"応力"を測定します。どちらのタイプのデバイスでも、サンプルはエポキシを使用して取り付けられます。エポキシ自体にもひずみが生じることから、サンプルに加えられたすべての変位がサンプルのひずみと解釈できるわけではありません。これは、荷重が、サンプルの取り付け方法のばらつきの影響を受けにくいパラメーターであり、一般的に再現性の高い測定基準であることを意味します。
幅広い技術に対応
単軸圧力セルは、材料の電気特性を調整する方法を提供します。電気特性の変化を測定するには、ひずみアプリケーションを1つ以上の測定手法と組み合わせる必要があります。サンプルは、単軸圧力セルの上面にある2つのアンカーに間に留められているため、ひずみを加えられている間に他の測定技術がアクセスしやすくなっています。単軸圧力セルは、電気輸送測定や磁化率測定、ならびにSPMや光学測定と組み合わせることができます。
CS100 | CS200T | FC100 | ||
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ゼロ負荷時の最大変位 | 室温 | ±6µm | ±19µm | ±45µm |
極低温 | ±3µm | ±11µm | ±25µm | |
最大印加荷重 | 室温 | ±45N | ±50N | ±140N |
極低温 | ±45N | ±50N | ±90N | |
最大サンプルばね定数1 | 5 x 106 N/m | 5 x 106 N/m | 無制限 | |
フィードバックセンサー1 | 変位 | 変位 | 荷重 | |
寸法 | 長さ | 24 mm | 49 mm | 25.4 mm |
高さ | 13 mm | 15 mm | 62 mm | |
重量 | 24 g | 55 g | 100 g | |
PPMS互換1 | はい | いいえ | はい | |
透過/回折用サンプルアクセスコーン1 | いいえ | はい | いいえ | |
電源1 | RP100 | RP100 | RP100 |
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